板壁の家

都内の住宅地にあるこの家は、延焼を防ぐために外壁材に制限のある、「法22条」地域ですが、下地の工夫で外壁全面に無垢の板を張ることができました。

外壁の塗装は、松ヤニや桐油、大豆油、レモンやオレンジの皮から採った天然精油等をブレンドした自然塗料を木に染み込ませています。
貝殻を焼いて粉にした貝灰しっくいを壁に塗り、丸い宙吹きガラスから採光しています。
このガラスは100%リサイクルガラスの原料を1枚1枚ガラス作家さんたちが吹いて作られます。詳しくは→通信「宙吹きガラス」
2階の部屋は「打ち上げ天井」といって、屋根の勾配に沿って斜めに天井を張ります。
平らな天井部分の上は屋根に上がった熱や湿気を逃がすための通気路となっています。