草屋根と雨水の恵みの家 (埼玉県環境建築住宅賞2009住宅部門 最優秀賞)

6畳大の玄関土間
小さなテーブルとイス、そして薪ストーブがあります。

靴を脱がずに気軽にお茶を飲んで会話を楽しむ場になっているようです
玄関には2mの深い軒をかけました。
雨に濡れる心配もなく、車いすの方もゆったりと動くことができます。
1階は深い軒で夏の暑い西日が外壁に当たらないように、
また2階は逆に南西角にサンルームを設けて西日の熱を洗濯物の室内干しに活用しています。
1階屋根は33u(約20畳)あります。
ローコストで屋根緑化をしました。
約24種類の多肉植物(セダム、マツバギク)を植え、この場所の気候に合う種類を観察しながら、取捨選択していくことにしました。

セダム類については、気温が上がると自分の水分を失わないように蒸散活動をやめてしまうので、ヒートアイランド緩和に役立たないという考え方もありますが、この家では、土+植物によって、板金屋根の表面温度が上がるのを大幅に緩和する役割を期待しています。
手押しポンプの下には雨水を貯める貯水槽があり、屋根から集めた約13tの雨水を貯めておくことができます。
トイレの流し水、洗車、庭の散水に使われています。